この靴を履くと、秋が来たんだなって思う。
だんだんと傷が増えて汚れて、もっと大事に履かなくちゃと毎度思う。
わたしは靴をすぐ汚してしまう。
この間も久しぶりに履こうと思った靴を出してみると、雨の日に履いてしまったからなのか、ポツポツとシミになってしまっていた。
それを見た旦那さんが、ブラシでサッと磨いて目立たないようにしてくれた。
旦那さんは靴が大好きで、お気に入りのものなんかは、靴底がすり減っても、何度も何度も修理に出して履いているし、ちゃんと磨いてピカピカにしている。
物を大切にし、愛情を注ぐとはこういうことなんだろうな、と思う。
そう、彼はマメな男だ。
何に対しても実にマメっぽい。
決してけなしているわけではなく、これは最上級の褒め言葉なのだ。
玄関先に草がだいぶ生えてきたから、そろそろ抜かないと、と言っては抜き、掃除をする。
そろそろ季節が変わるから、と、じゅうたんを出したりしまったり。
もちろん、直すじゅうたんには新聞紙を巻き、さらには中に防虫剤を入れ込むという徹底っぷり。
家の前でビニールプールをするとなれば、せっせと日よけのテントを出してくれ、ビニールプールを膨らまし、水までちゃんと入れてくれる素晴らしさ。
みんなでBBQをするとなれば、キャンプ道具を一式持っていくという用意周到さ加減などなど、
本当に常に動く男。
それは性格からなのか、小さい頃に入っていたボーイスカウトのせいなのかは分からないけれど、
とにかく、わたしの出る幕など微塵もないのです。
まぁ、それが嫌なのかと言われると、そうでもなく、むしろとっても有難い。
わたしは昔からトロいし、ボーッとしてるタイプなので、そのマメさに本当に頭が下がります。
マメマメ言ってるけど、マメというよりは、アクティブなんですかね。
休みは絶対出かけるし、一日中家に居たことなどないに等しいです。
きっと、息子もそうなっていくんだろうなと思うし、そうなって欲しいなと思います(^^)
一緒にいると、わたしはよく旦那さんから、本当にあなたは不思議な人やね、面白いね。
と言われますが、わたしも旦那さんを見ていると、飽きないです。
そのマメっぷりに、動きっぷりに、好奇心に。
影響されたり、似てきたり、染まらなかったり。
日常は、本当素晴らしい。
美味しかった、初はらドーナッツ。
ひとつ半分なのは、残してくれたやさしさのかたまり。